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2015年07月号

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インバウンド!宮崎

2015年5月号

インバウンド時代の到来!経済人が取り組む研究会

2015年05月11日 16:49 by captainmahalo
2015年05月11日 16:49 by captainmahalo

宮崎経済同友会は経済同友会の宮崎地区の団体で、地元の経済人が150名弱所属している。代表幹事は宮崎銀行の佐藤勇夫相談役と旭化成の山添勝彦延岡支社長がつとめ、宮崎を代表する経済人がメンバーとなっている。

九州管内の他の同友会とも毎年九州大会を行ない、また個別にも連携して事業をおこなうこともある。今年大分宮崎間で開通した東九州自動車道は大分経済同友会とともに20年をかけてその実現に向けて具体的に提言活動などをおこなってきている。

宮崎経済同友会には地域振興委員会、社会教育問題委員会、少壮会員交流委員会の3つの委員会があり、それぞれ毎年いろいろな活動に取り組んでいる。

少壮会員交流委員会は55歳未満の会員で組織され、鹿児島、熊本の同じ委員会により年1回の南九州経済連絡協議会という合同の会合を行なっている。今年は宮崎市のUMKカントリークラブにおいて、スポーツによる観光振興をテーマに、プロゴルファーの柏原明日香氏などを招き、宮崎のゴルフの環境、スポーツランドとしての取組などを協議した。 

地域振興委員会は前年度に食と観光をテーマに宮崎の魅力を研究、みやぎん経済研究所の調査データの報告や青島地区でインバウンドに取り組む青島グランドホテルの冨森社長の講演、宮崎銀行国際部の中国人行員の思う宮崎の魅力の講話などインバウンドを前提とした現状の把握をおこなってきた。

今年度はそれを受けて、「インバウンドの研究~人々を宮崎に惹きつける魅力を探求」というテーマを定め、3回の例会において、研究をおこなう。

 

各回のテーマは以下のとおりである。 
第1回 宮崎の食~食材から飲食の魅力
第2回 交通と風景(シーン)
第3回 体験、交流
 
第1回の宮崎の食については、食の専門家を招き、宮崎の食の魅力を研究する。食といっては幅が広く、食材(農水畜産物など)、料理(食べ方)、そしてそれらを供与する飲食店自体の魅力についても協議していく。食の専門家たちは宮崎の食の潜在的な魅力に早くより気がついているが、地元の人間がそれに気づいていない場合が多い。インバウンドの面から、どこに魅力があるか、メンバーで掘り下げていく予定。

第2回の交通と風景(シーン)は、まず交通。よく言われる交通の不便さをいうのではなく、交通期間ごとの利用することの利点や魅力はなにかを探る。自家用車、バス、電車、観光タクシーなど、都会や外国人にとって、非日常体験ができる乗り物といった視点で実施する。風景(シーン)はたとえば日南のサンメッセ日南のように地元よりも県外人、外国人の評価が高いところのように惹きつける風景、シーンが見られる場所などを協議する。
 
第3回の体験、交流は、インバウンドで今後求められるものを探求する。よそではできないもの、それは体験であり交流である。実際、東京の通称「谷根千(やねせん:谷中、根津、千駄木の頭文字)」での寿司にぎり体験やそば打ち体験は外国人にかなりの人気である。宮崎での農業体験、漁業体験はいくつかインバウンドになってきているものもある。またその際にできる人間関係も、毎年訪れるというような誘客の要因になってきているのは間違いない。
バスで団体でスポットを見るのもいいが、宮崎は体験や交流を通じ誘客をすすめていくのが可能な地域だと思われる。
 
宮崎市の繁華街のあるスナックでは冬場に毎年来る常連客が複数いる。もともとはゴルフ好きだが冬場にできない北海道の人たちが多い。なにかのきっかけで来店してから10年以上毎年というグループもいる。パッと見は普通のカラオケスナックであるが、カラオケの種類の豊富さ、歌好きが常連でいる環境、スタッフの仕切りのうまさが好感度を呼び、地元の人間で毎日にぎわっている。ここで地元の人間と知り合い、毎年一緒にゴルフをするようになっているケースも多いという。ゴルフ、という魅力は宮崎にあるのは間違いないが、沖縄や四国にも足を運んでいた方が、今は基本的に宮崎に複数回来るというような例もある。
 
地域振興委員会の今年度の活動において、はじめてアワード設定を試行する。特に賞金の設定などはないが、一流の経済人たちが推す「食材」とか「風景」というような感じでテーマごとに選定をしノミネート対象を決める。その都度発表も行い、最終的には年間を通じてのアワードを与えるというもの。
最終例会においてアワード授与等も検討中だ。
 
地元民としての視点を少し変えて、インバウンドを見つめ、さらにそれをアワードという形でアピールすることで実際にインバウンドに貢献するようなものにしたいと、水居新委員長は語っている。

 

写真は宮崎市内にある平和台。石塔は平和の塔と呼ばれる紀元2600年を記念して建立されたもの。

戦後軍国主義の象徴として取り壊しも検討されたが、のどかな公園になっている。東京オリンピックの聖火の起点のひとつでもある。

ここは一般的な観光コースにはなっていないが、訪れた方は一様にその存在感に驚き、誉めている。

 

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